夜は短し歩けよ乙女 2 

夜は短し歩けよ乙女 (2) (角川コミックス・エース 162-3)夜は短し歩けよ乙女 (2) (角川コミックス・エース 162-3)
(2008/06/26)
琴音 らんまる森見 登美彦

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カワイイのだ。
この黒髪の乙女が。
人を素直に信じて受け入れて微笑む乙女というだけで
既にファンタジーです。
この舞台も、ちょっと不思議な空間。
謎の老人が突如現れたり
その異空間をみんな当たり前に受け入れて
熱狂してみたりする。
不思議空間のいろんなエピソードも楽しいし
好きなのに妄想だけが先走り
結局何もできずに終わってしまう先輩も
人ごととは思えないセツナサとバカさが漂う。
原作がとても評判の作品。
漫画をよんだら、原作も読みたくなった。
周囲のキャラが珍妙といえるほどにたってるので
話にひきこまれます。

グーグーだって猫である 1 

グーグーだって猫である1 (角川文庫 お 25-1)グーグーだって猫である1 (角川文庫 お 25-1)
(2008/06/25)
大島 弓子

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友達の読んだ違う猫漫画本を探してたら
平積みのこれの4巻が目にはいる。
手塚治虫漫画賞。
しかも大島弓子様。
おもしろいに違いない。

1巻だけ買ってみた。
どうして4巻まで買わなかったのか即後悔した。

サバ(今日までオスだと思ってました)が亡くなって
その後すぐに出会うグーグーという猫。
簡単な表現、言葉で状況を的確に表現する力量は
この時代の作家さんに共通した凄み。
萩尾さんとかもそうだ。
出会って嬉しいとか、離れて悲しいとか
そういう自分の気持ちとも
ちゃんと距離をとって客観的に見てるから
その淡々とした描写がかえって
自分の気持ちによせやすい。
悲しい気持ちを、悲しいと叫ぶより
「間違えて呼んでしまう名前」というエピソードで表す方が
ずっと悲しく身に迫ってきたり。

改めて、さすが大島弓子、とうなりつつ心から楽しめる漫画。
綿の国星読みたくなったな〜。

トッキュー 19 

トッキュー!! 19 (19) (少年マガジンコミックス)トッキュー!! 19 (19) (少年マガジンコミックス)
(2008/06/17)
小森 陽一

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ダムでの救出。
しかし、漫画では強者のスパイラルというか
ひとつ大きな事件がおきてしまうと
次はもっと大きな事件でないと
読者が満足しないという悲劇。
トッキューは、最初の兵悟がヒヨッコだったころが
緊迫感あっておもしろかった。
今も、すごい事件を扱ってるのに
読んでいる方が事件慣れしてしまっている。
すいません。
これが現実ならとんでもなく大変なことなのに。
ラストのページ
「神林君は今すぐトッキューをやめるべきです」
はめ組の大吾でみたような。
副隊長レースで、これは終了フラグか?と思ったけど
どうなんでしょう。
でも、まだまだ兵悟もヒヨッコの部類だしなあ。

紅色ヒーロー 2 

紅色HERO (2) (マーガレットコミックス (3678))紅色HERO (2) (マーガレットコミックス (3678))
(2003/10/24)
高梨 みつば

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直球なスポーツ漫画。
主人公ののばらは、老舗の料亭に生まれる。
長女として期待された女将としての能力は
自分の妹の方にあることに早くから気づき、傷つく。
自分の居場所がみつからない。
そう思っていたときに、バレーと出会い
自分にはこれしかない、と生きる意味を見いだす。

バレーをやろうと進学した高校には
女子バレー部がなかった。
それでも、どうしてもあきらめられず
女子バレー部をつくりたい。
その一歩からはじめるのばら。

誰にバカにされても
一人であっても
バレーへの情熱だけで動くのばら。
これぞ、スポーツ漫画。
私はバレーがやりたい。
その一念の強さが胸をうつ。
2巻では、部員が少しづつ集まってくる。
きたねー。燃えるねー。

悪魔とラブソング 4 

悪魔とラブソング 4 (4) (マーガレットコミックス)悪魔とラブソング 4 (4) (マーガレットコミックス)
(2008/05/23)
桃森 ミヨシ

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思った事を正直に言うがために
その言葉がきつくなってしまうために
周囲とうまくいかず敵を多く作ってしまうマリア。
彼女に悪意はない。
ただ嘘がつけないだけだ。
本当はみんなと仲良くしたいと思っているのに
その方法がわからない。
そんな彼女の正直さを愛するひとが集まってくる
一人、二人と。
やがて、それはクラスに派生する。

正直さにひかれる人たちの気持ちがわかる。
実際、漫画を読んでいても
マリアの言葉にひかれる。

興味もないくせにムリして声をかけるな。
見下したがっているのはそっちだろう。

人の心を敏感に言葉にしてしまう。
それは真実だけど、相手をいらだたせる。
しかし、やがてマリアの気持ちは人を動かす。
マリア自身も、自分の心を言葉にする。
「なかよくなりたい」
「心から好きだとだれかにいってもらえるように」

いつもはりつめた瞳をして
嘘をつかずに自分をも他人をもしらずに追い込んでしまうマリアは
その不器用さがかえって愛しい。
マリアのキャラが秀逸。

君に届け 3 

君に届け 3 (3) (マーガレットコミックス)君に届け 3 (3) (マーガレットコミックス)
(2007/01/25)
椎名 軽穂

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ちづ、あやねと友達になって
毎日が楽しくなる爽子。
爽子の幸せそうな顔をみてると、うれしくなる。
ともだちとすごす時間のひとつひとつが
うれしくて宝物に思える気持ちが、すごくよくわかる。
いままで知らなかった分、
幸せがしみるんだよね。わかるよー。

3巻では、風早君の悩殺ポイントが炸裂。
「嘘。笑って。」

コンビニで何買うの?ってきかれた後の
いたずらっぽそうな笑顔。

爽子に「かぜはや」って呼び捨てにされた後の
笑顔。

そしてなんといっても、サッカーの練習をしに
爽子のところへ行く風早君。

あああああ。
どうして、こうも、笑顔もやることも言葉も
素敵なのーっっ。

クラスで練習する爽子をみたとき
「おさげ」
と笑顔で声をかける。
これ、すっげーうれしいよなあ。
好きな人に髪型をチェックしてもらえるうれしさ。
たった一言で、とてつもないときめき表現してしまう
この力量。
すごいですよ、軽穂さんは。

好きすぎて、全部のページをとりあげたいくらいですが
最後に、くるみちゃんに
「協力して」と言われたあと
爽子は協力したあと悩む展開かな、と思ったら
「ごめん、やっぱりできない
わたしには無理みたい」
とすぐにはっきりと断る。
自分の気持ちに正直に。
くるみちゃんをだますこともできないから。
そのまっすぐさが爽子の魅力だし
無理にこじらせない展開が、すごくよかった。

爽子が、自分のためとかじゃなくて
いつも周りの人たちのためを考えて動く子だから
誠実で一生懸命だから
それを貫いている姿がぶれずに描かれている。
風早くんに何かを望んだりしないんだよな。
欲がなくて。
そんなピュアホワイトさに憧れる。

あぶな坂ホテル 

あぶな坂HOTEL (クイーンズコミックス)あぶな坂HOTEL (クイーンズコミックス)
(2008/03/19)
萩尾 望都

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この世とあの世のはざまにあるホテル。
行くか戻るかの過渡にある。
ホテルに何度も訪れる女性に、人生の流れを現したり
お互いを思い合い探し合い
最後に離れて行く兄弟を描いたり。
あぶな坂という舞台で描かれる様々なシチュエーションを
あいかわらず、わかりやすく、キレのある内容で描く。
この人は、もうずっとすごいので
すごい短編を読んで、普通に感じたりする。
でも、この短い中に
喪失は欲や哀しみを詰め込む手法はすばらしいんだよな。
読む方が麻痺してるかも。
萩尾望都を読める贅沢をかみしめよう。

うさぎドロップ 1 

うさぎドロップ (1) (FC (380))うさぎドロップ (1) (FC (380))
(2006/05/19)
宇仁田 ゆみ

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苦労して子育てした、とかいう話を聞くのが嫌いだ。
私が子育てしてなくてその苦労がわからないからか。
自分がどれほど大変な思いをしてきたか語られて
私はそんなにいらない迷惑かける存在だったのか
という思いを強める。

そんな私の共感できる思いが描かれていた。
頭ごなしに子供を子供として見て
どなったり殴ったり
苦労がなくていいね、などと言う。

大人になった私は
子供時代が一番つらかったと思う。
自分の気持ちを語る術ももたず
圧力には屈するしかなく
全ては自分が悪いからだと自分を責め続けた。
そんな環境でしか生きられなかった。

子供は好きだ。
まっすぐ話せば、心がまっすぐに届く。
わがままを言うようでも
一生懸命話せば、わかってくれる。
そのことを知らない大人はとても多い。
あまりに、自分にひきよせようとしすぎていて。
自分がそんな風に接されたらいやだろうに。

祖父の隠し子を育てるようになったダイキチは
気負うことなく一生懸命に
6歳のりんを、人として誠実にみつめようとする。
その寂しさやつらさに、ある日ふときづいて抱きしめたり。

親子でもきっと
一番大切なのって、そういう事じゃないのかな。
子供の頃の私の何がつらかったのか
私の周りの大人は知る事も、知ろうとする事もなかった。
いつか、それは、
あきらめへとたどり着いた。

こどもって
「心の中ではもうずいぶん複雑なこと
考えているんだよね」
そうなんだ。
そういうことをわかっている大人が
いるんだなあ、とちょっと感激した。